3月から4月にかけての台湾は過ごしやすく、春の陽気に誘われて花々が次々に開花します。
まるで台北の街全体が大きな花園になったかのように、山間部にも平地にも、サクラ、ツツ
ジ、カラー、バラ、ユリなどが咲き誇ります。交通が便利な台北では、市街地にも山間部に
も気軽に足を運ぶことができるので、ロマンチックな春を存分に楽しんでみてください。
人気花見スポット第一位
陽明山フラワーフェスティバル&竹子湖カラーフェスティバル
「台北の�庭」の異名を持つ陽明山。春には、さまざまな花が楽しめます。
毎年2月から3月にかけて開催される陽明山花季(陽明山フラワーフェスティ
バル)には、その美景を一目見ようと大勢の花見客が訪れます。陽明公園の
100ヘクタールに及ぶ敷地内には、花時計、噴水、テーマパーク、サクラ林
などのスポットがあります。サクラ観賞なら、陽明公園のサクラ林、湖山緑
地、前山公園、第二駐車場付近などで、台湾原生種のヤマザクラが、前山公
園の噴水周辺や第二駐車場周辺では、薄紅色のソメイヨシノが楽しめます。
フラワーフェスティバルが終わる頃には、ツツジの花が咲き始め、引き続き
春の景色を楽しませてくれます。
3月から5月は、竹子湖のカラーの開花期で、今年の海芋季(カラーフェステ
ィバル)は、3月20日から4月26日にかけて開催されます。北投區農會が企画
運営する今回のイベントのテーマは「ワンダーランド」。年中霧がかる幻想
的な竹子湖に合わせ、『不思議の国のアリス』に登場するキャラクターを取
り入れた、カラーのランドアート展を竹子湖のカラー園で開催し、竹子湖入
口の駐車場を、カラーを使ったランドアートで飾ります。イベント期間中に
は、いくつもの観光農園や広大なカラー園でカラー摘みを体験できるほか、
切り花、鉢花、ハーブ各種も購入できます。また、竹子湖のカラー園周辺に
は、台北市政府が設置した遊歩道が何本もあります。所要時間は10分から50
分程度で、コースを歩きながらカラー園や棚田の景観が楽しめます。
平地でサクラ観賞ならココ!
東湖櫻花林
市街地の公園で満開のサクラを見るなら、東湖にある「樂活公園」へ足を運
んでみるといいでしょう。東湖路と康樂街の交差点に位置する樂活公園のそ
ばにある內溝溪(河川)の堤防には、数年前、花を愛する地元の人々がサク
ラを植樹しました。数年間の彼らの努力が実り、樂活公園はサクラ観賞がで
きる台北の平地スポットになったのです。毎年開花期になると、ずらりと並
んだ木の白やピンクのサクラの花が風に揺られる様子に、各地からの花見客
が足を止めて見入っています。
1月の樂活公園のカンザクラ、2月の內溝溪中流の樂康歩道周辺のヤエザクラ
、ショウワザクラを見逃してしまっても心配はいりません。內溝溪の五分埤
周辺の遊歩道では、3月末にソメイヨシノが開花のピークを迎えます。また
、4月初旬には、東湖國中(中学校)そばの東湖櫻花林(桜並木)や樂康歩道
第二セクションで、ショウゲツザクラやアマギヨシノサクラが開花するので
、この時期にぜひ足を運んでみてください。
士林官邸のバラ展で栄華の時代を体験
士林官邸もまた、おすすめの花見スポットです。前身は台湾総督府直属の「
士林園芸試験分所」でしたが、戦後は、蒋介石元総統の官邸になっていまし
た。総統夫人がバラが好きだったので、1970年に本館の前後に約4,200平方
メートルのバラ園が作られ、200種、5,000本を越えるバラが植えられました
。豊かな香り、鮮やかな色彩のバラは、ヨーロッパ風の花園をより優雅に演
出しました。
美しく芳しい花々を一般の人々にも楽しんでもらおうと、台北市政府工務局
公園路燈工程管理處は、土地の気候に適した約150種、3,000本余りのバラを
引き続き栽培しています。4月1日から12日に開催される今年のバラ展では、
温室でバラの絵画作品やバラのイラストが描かれたバッグ、バラのフラワー
アート、鉢植えのバラ各種が展示されます。屋外のバラ園には、珍しい品種
のバラもあり、美しく、色彩も豊かです。バラ観賞にはもってこいのこの機
会を見逃さないでください。
白石湖で楽しむ
ヒトツバタゴとユリの競演
內湖区に位置する白石湖は、近年、台北市政府工務局大地工程處によって整
備され、白石湖の吊り橋と付近の「同心池」(ハート型の池)、「古錐埤
」(溜め池)、「夫妻樹」「許願歩道」(遊歩道)などの名所と合わせて、
レジャースポットになっています。
4月はヒトツバタゴの開花期と內湖のイチゴ農園の収穫期です。この時期には
、花見とイチゴ狩りの旅に出掛けるのもいいでしょう。ヒトツバタゴの花は中
国語で「流蘇花」といい、細長い花弁が、昔、中国の女性の服に付けられた「
流蘇」と呼ばれる飾りのようであることから名付けられました。満開時には、
樹木全体を花が覆い、散った後にも、地面を花が埋め尽くします。その光景は
まるで四月の雪さながらで、ため息が出るほどの美しさです。
5月になると、約1,000本のユリの花が同心池周辺で次々と開花します。ユリ
は、花の形が伝統的な楽器の「嗩吶」に似ていて、満開の花が風に揺れる様
は、迎賓曲を奏でているかのようです。大地工程處の黃立遠處長によれば、
同心池周辺では現在タイワンユリとテッポウユリの二種類の台湾固有種が栽
培されています。一見よく似ていますが、テッポウユリは花弁の表�が白く
、葉は比較的幅があって短いのに対し、タイワンユリの花弁は、白の中に赤
ワイン色の縞を帯び、テッポウユリに比べて細く小さい葉をつけます。花見
を楽しみ、記念撮影をした後は、二種類のユリの違いをゆっくりと見比べて
みてください。
花見は台北の春の一大イベント。休日は人出が多く、渋滞しがちです。でき
るだけバスを利用しましょう。また、山間部は気候の変化が激しいので、山
で花見をする際には、防寒着や雨具を用意しておくと、安心して楽しめます
。
関/連/情/報
2015陽明山フラワーフェスティバル
会期:3月15日まで
アクセス: MRT劍潭駅から紅5のバスに乗り「陽明山總站」下車。108(マ
イクロバス)のバスに乗り換えに乗り換え、各スポットへ。または
、260、260區、市民小巴M3、紅5のバスに乗り「陽明山總站」下車後、108の
バスに乗り換え各スポットへ。
2015竹子湖カラーフェスティバル
会期:3月20日∼4月26日
アクセス: MRT石牌駅から128(マイクロバス)、小8に乗り、竹子湖へ。
または、MRT北投駅から129、小9(台湾好行北投竹子湖線)のバスに乗り竹
子湖へ。
東湖樂活公園
所在地:康樂街61巷入口
アクセス:MRT文湖線に乗り東湖駅下車。徒歩約9分。
士林官邸バラ展
会期:4月1日∼4月12日
所在地:福林路60号
アクセス: MRT淡水線に乗り士林駅下車。徒歩約10分。
白石湖
アクセス: バスに乗り碧湖國小で下車後、小2のバスに乗り換え。または
、MRT文湖線に乗り內湖駅下車後、小2のバスに乗り換え。
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